皆さん、こんにちは。チュチュ鍼灸整体院の越前です。いよいよオリンピックが始まりますね。
今月のテーマは、暑い季節の身体のケアについてです。
当然暑さへの対策は必要なのですが、もう一つ問題になるのが、エアコンや冷たいものの摂取による「身体の冷え」です。
冷たいものを摂りすぎると、胃腸に負担がかかります。胃腸の働きが低下すると、体内の正常な働きが阻害され、熱中症などにもなりやすくなります。
暑いので体を冷やす必要はあるのですが、冷やしすぎてしまう恐れがあります。ですので、一旦体をクールダウンするために冷やして、冷やしすぎてしまったら、部分的に体を温めることで、余分な冷えを取り除いておきましょう。
足の冷えを感じたら、足浴を。
胃腸の働きの低下を感じたら、お腹や背中を短時間温めましょう。
背中の温めでオススメなのは「胃の六つ灸(いのむつきゅう)」です。
胃腸の働きが低下しているときに、背中の6箇所(左右の膈兪、肝兪、脾兪)をお灸などで温めることです。
正確な場所や施灸は専門的になりますので、実際、施術を受けに来ていただいた時、必要な方は体感していただけたらと思いますが、自宅でするなら、こんにゃくなどを温めて背中にのせるなどで代用するのも良い方法です。場所は、肩甲骨の1番下のラインを繋いだ背骨のところ(背中の中心)に手の中指を置いていただくとしてそこから腰の方にかけて手のひらぐらいの部分を温める形となります。
大体このあたりの位置というのを画像で添付いたします。緑色のラインあたりです。
温めすぎると余計に体内に熱がこもる可能性もありますので、短時間(5分以内)を目安に身体の状態を見ながら、無理のないレベルで行ってください。
また、冷えない工夫も必要です。
あらかじめ冷えることがわかっていたら、その場所を覆うようにしたりして、風が直接当たらない工夫が必要です。
冷たいものを摂取するときも、一気に摂ろうせず、少し口の中で泳がせて、口の中で少し温めてからとるようにしましょう。
少しの工夫で、体へのダメージも減らすことができます。
暑い夏を、上手に乗り越えていきましょう。